ここんところ、舞台のたびに本番直前で怪我をすることが続き、特に今回は舞台上手から左足に重心を置きながら下手をみる機会が多かったので、左太ももとふくらはぎにサポーターを装着していました。実は、3年前の舞台当日のリハで太もも肉離れをしていらい完治はしていないのです。
と、冒頭から裏話となりましたが、「赤魂」を終えて1日置いての気持ちを書き残しておこうと思います。

まず2016年8月20日に、演出の門田さんから出演オファーがありました。
これまで、TVや映画にも関わらせていただいてましたが、まさかの舞台!
他の出演者に知り合いの高尾六平さん、十輝くんがキャスティングされているのも、ある意味安心して出演OKいたしました。

即、原作「エンジェルボール」を4巻まとめて買い読ませていただきました。
悪が勝負には負けるが生き残るストーリーに新鮮さを感じました。
だって、だいたい悪は最後に滅びますからね(笑)
そして、さらなる衝撃が、早野にとりつく悪魔は、なんと女性なんです! げげげ!
そう、原作は「ザビ」といって悪魔ちゃんなんです。
なのに門田さんが、男の私に声をかけたには何か意味があるのだろう?
台本が出来て読んでいくが、悪魔くんの出番はあるものの「んんん・・・セリフは?」
ご覧頂いた方はわかると思いますが、このまま悪魔くんセリフなしで終わりなの?ってぐらい話しません。
最後の最後に話すんですけどね。
途中、悪魔怒る と台本に書いてあるので、あえて言葉をまくしたてるのではなく一声だけにしようと思い
「んじゃー」と叫んでます。「なんじゃー」の「な」をとって「んじゃー」(笑)
寺谷のセリフに「なんや、あの虫歯菌みたいなのは?」とあるので

こんなんイメージしますよね(笑)
実は最初から私はつまづいたのです。
9月14日に、キャストの顔合わせと、台本の読み合わせ そしてその後に懇親会という予定でスタートだったのですが、どうしても懇親会だけは他の予定で欠席としていました。が、やはり最初は肝心だよなと思い15日に他の予定を動かし14日を空けました。
ちょうどそのころ、映画「こいのわ」の撮影等があり、共演の高尾六平さんと何度かお会いしている中で、顔合わせ、本読み、懇親会が15日に変更されたと! 時間がかわっただけだと私は勝手に思い込んでおりひにちが変わっていることに気付いてなかったのです。
うひゃーやっちまった!15日に動かした他の予定は14日にもどせず、結局、懇親会だけ欠席。。。なんてスタートだったんです。
稽古は、寺谷や早野は週1回、監督や悪魔は2週に1回というスケジュールでした。
舞台のわりには稽古数すくないなぁと正直感じましたが、私のリズムからすると2週に1回ぐらいがちょうど良かったです。




1番最初の稽古後、演出の門田さんに、悪魔くんのキャラについてイメージを伝えました。
全体的に重たいストーリーなので、お客様が笑ってリラックスできる時間を悪魔くんがつくれないかなと。
だから怖いというよりはコミカル路線でいきたいと伝え、了承いただきました。
実は、役作りに困っていたのです。だって人間を演じるのではなく悪魔ですからね。
動きもコミカル、舞台に出てくるだけで笑い声が聞こえる、そんな存在かなと。
でも、最後の契約白紙のセリフのときは、そのキャラでつづけるべきなのかどうなのか?
黒い鞄をもってでるということはビジネスマン風なのか? これを悩んでいたのです。
でも、基本コミカルで進めてみよう。セリフが無い場面も、あー動こう、こうリアクションしよう、早野の邪魔にならない範囲で存在感は出そうと。
稽古、前述のように私は月2回のペースで行っていましたが、なんか皆に変化がないというか、1回通して、はい時間みたいな感じだったので、なにか変えたいなぁと思い、勝手に小道具や衣装のイメージで稽古をはじめました。

最初手にしたのは、何か棒をもっているだろうと思い、譜面台を持ちました。
そして次は譜面台から陣旗をたてる棒。
サングラスをかけ、バイク用のマスク、角、しっぽ等々 毎回稽古のたびに増やしていきました。
これが私のイメージ作りなのです。

だから稽古中の角は赤なのです。
だんだん長文になってきましたので、今日のブログではここまで。つづきは明日書きます。

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